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AKI-C

AKI-C(あきしー)

鳥取県米子市出身、東京都在住。
トロンボーン奏者、作曲家、編曲家、ボイストレーナー。13歳の吹奏楽部入部をきっかけにトロンボーンを始め19歳でプロ奏者としての活動を開始。クラシック・ジャズ・ロック等オールジャンルでのライブサポート、レコーディング等を行う。近年はトロンボーンカルテット”Throw Line”のメンバーとして全国各地でライブ活動を展開。YouTube等の演奏動画が人気となりそれを機に自身の編曲楽譜が多数出版されている。野中貿易㈱の管楽器ブランド“ZO”のエンドーサー。2023年12月には自身初となるホールでの単独コンサートを開催。

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CD・チケット:TOROYA

​グッズ:SUZURI

ストーリー

私(BLUE OCEAN NEXTオーナー)が新宿マルイ本館に出店したのは2023年6月のことです。
期間は6月15日~30日の16日間、3坪ほどのスペースに珈琲豆とドリップ珈琲を陳列し試飲販売を行っていました。
バックヤードで珈琲を淹れてポットに移し、店頭で3オンスの小さい紙コップに半分ほど珈琲を注ぎ、通り過ぎる人に声をかける試飲販売。900人以上の方と話をし、売り上げにも手ごたえを感じながら充実した仕事が出来ていました。

そして最終日が近づいてきた6月28日の午後、地下通路にも通じるエスカレーターを下りAKI-Cさんが近づいて来ました。
珈琲の袋を手に取り裏面を見ると弊店の住所が記載されています。
「境港ですか。」
「え、ご存じですか!」
「鳥取発」と書かれたPOPに目を引かれ足を止めたそうです。
鳥取県出身だということでしたが、少し話を聞くとすぐに住んでいたエリアが近いとわかりました。
「福米中学校です?」
「そうです。」
「福米東小学校ですよね。」
「そうです。」
なんと同じ小学校中学校でした。
こんな人が多い東京で、しかも大都会の新宿で同じ小中学校出身の人と出会うなんて奇跡です。
それに私は東京に住んでいるのではありません。16日間だけの滞在です。
トロンボーン奏者だとうかがったので、「オリジナルドリップ珈琲を作ることも出来ます。いつかコラボできるといいですね。」
「そうですね、ライブで配るのもいいですね。」
そんな会話をしながらSNSを交換しました。
わずか10分程度の出来事です。

地元に帰ってからAKI-CさんのYouTubeをいくつか観た後でCDを注文し、是非米子公演があったら行きたいですとお伝えしました。そしてちなみに、という何となくな感じで尋ねました。
「境港にはシンフォニーガーデンというホールがあります。AKI-Cさんを呼んでライブをしてもらうにはいくらの予算が必要ですか?」と。
これがコンサート開催のきっかけとなったSNS上の会話です。
ここから1週間でコンサートと公開リハーサルの日時が決まり会場を予約しました。7月中旬頃です。
そしてさらに約5か月後、本当にコンサートが実現しました。実現してしまいました。オリジナルのドリップ珈琲を配ることも。

準備期間中にはたくさんの人に出会いましたし、ファンミーティングの際には珈琲を提供させていただいたので、ファンの方ともお会い出来ました。コンサート会場では限定パッケージのドリップ珈琲を入場者特典として差し上げ、またたくさんの方にご購入いただきました。
AKI-Cさんとの出会いがさらに大きな出会いへとつながっていきました。数年分のご縁が一気に来たようなくらい、たくさんの方とご縁をいただきました。とても感謝しています。本当にありがとうございました。​​

無事にコンサートは成功を収めることが出来ました。終演後のAKI-Cさんからサインがもらえるテーブルへとつづく長い列とお客様の明るい表情を見てそう思いました。そしてなにより多くの人を魅了するAKI-Cさんのレベルの高さと人柄に感銘を受けました。

AKI-Cさんが境港にいた3日間は嘘みたいに快晴でした。冬の山陰にこんな日は滅多にありません。真っ青に澄んだ空を背景に飛んでいく飛行機に手を振りながら、今まで見たことのない小ささになっていくまで見送りました。

たった10分の出会いから始まった一大イベント。
この5ヶ月ちょっとの不思議な体験は、何かこれからを変えてくれる気がします。
​「またいつか」が現実になることを期待しながら。

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