書家 根本 充康
根本充康 Mitsuyasu Nemoto
1988年東京都生まれ。6歳から書に触れる。
玉川大学文学部卒業。
吉田功用に師事。
墨の濃淡、潤渇のバランスが生み出す美しさを追求し、独自の表現を展開。
作品の販売をはじめ、広告への文字提供、音楽グループや飲食店等のロゴ制作、
命名書や表札のデザインのほか、長年経験している弓道具への名入れなど様々な分野で活動中。
オフィシャルサイト:32graphy
オンラインショップ:https://32graphy.stores.jp/
根本氏コメント
【 BLUE 青 】
個人的に爽やかに感じる「青」という色ですが、飲んでみてわかった重量感のある苦みと深みから、ずっしりとした雰囲気の「青」を書かせていただきました。
【 GOLD 金 】
爽やかな香りと高級感のある酸味から、線の流れを意識した「金」を表現しました。
【 SILVER 銀 】
4つのブレンドの中で一番バランスが整った印象だったので、「銀」の形も上下左右のバランスを意識して書かせていただきました。
【 OCEAN 海 】
軽やかで心地よい酸味の印象から、南国の波をイメージしながら「海」を書きました。個人的には一番好きなブレンドです。
ストーリー
私(BLUE OCEAN NEXTオーナー)が新宿マルイ本館に出店したのは2023年6月のことです。
期間は6月15日~30日の16日間、3坪ほどのスペースに珈琲豆とドリップ珈琲を陳列し試飲販売を行っていました。
初めての試飲販売にも慣れてきてお客様と話をするのも楽しくなってきていた1週間が過ぎた頃の6月22日、閉店間際に隣のブースでお菓子を選んでいるアーティスト的な雰囲気の男性に声をかけました。
「良かったら珈琲飲まれませんか?」
とても関心をもって焙煎の話を聞いてくださいました。
この人は珈琲好きなんだなというのはすぐにわかりましたが、まさか使用しているミルが”モクネジ”だったとは!
奥様からのプレゼントだそうですが、モクネジは1個1個が手作りの工芸品なのです。掴む手にしっかりと馴染む曲線と木の温かみ。この人の淹れる珈琲は美味しいんだろうなと想像できます。
しかも職業を聞くともっと驚きました。
ー書家ー
雰囲気といい、焙煎に興味を持ってくれたことといい、納得いきました。職人です。
自分はまだまだですとおっしゃっていましたが、世に名が通る日も近いんだろうなと直感しました。
それから約1ヶ月後、正式にロゴデザインをお願いしました。
「BLUE」「GOLD」「SILVER」「OCEAN」の4つです。
英語を書で表現するとどのようになるのだろうと期待しながら。
そして制作していく途中で、英語と漢字の両方書くのはどうですかとのご提案いただいたので、根本さんの感性にお任せしました。
書が完成した後も、根本さんにはパッケージのデザインにも関わっていただきながら、作っては時間を置いて見直すことを繰り返し、年が明けた2024年1月7日(日)、とうとう共同作品が完成しました。
今後の新規展開からはこのパッケージです。
私の珈琲への思いをリスニングし、それぞれのブレンドを味わった上で生まれた作品です。なんともカッコ良く、それぞれの文字から伝わってくるエネルギーがあります。筆を通しての表現者。感動しました。
マルイには手土産のお菓子を買いに寄られたそうです。
それがたまたま声をかけ、あの時は確か「GOLD」をお買い上げいただきました。
あれから半年ほどでBLUEOCEANNEXTの新パッケージが出来上がるとは、ですね。
これからこの新しいパッケージの珈琲がどのように飛躍していくのか楽しみです。